昨日(2013年6月13日)の黒岩知事「ワクチン副反応に対する持論」について、思うこと。

本日、3日間にわたる神奈川県議会・代表質問が終了しました。来週からは本会議・一般質問、その後、各常任委員会審査・特別委員会審査と続きます。

/今回、3日間の本会議代表質問を通じて、本会議での知事の発言に思うことがいくつかありました。

1、昨日13日の本会議で黒岩神奈川県知事は、

「副反応事故が起きるたびにメディアが大きく捉え、元気な子どもが死んじゃったんだ、と非常にエモーショナルに伝えることで裁判になったり、国が負けたりして、危ないことはやめておこうという歴史があった」「1人が亡くなった時に何人に打って事故が起きたかという分母が日本では分からない。それで海外のワクチンの多くが日本で使われていない。診療情報をオープンにし、分母が分かるよう透明性を高めなければ乗り越えていけない問題だ」「最近も新しく子宮頸(けい)がんワクチンをやってみたら、副反応事故が起きた、さあどうすると右往左往する今までの歴史が繰り返されようとしている」

と御発言されました。おそらく「一人が亡くなったりしているけれども、その裏では数えきれないほどの命が、救われているんだ」といった趣旨であるとも思えますが、そもそも黒岩知事は「みんながいのちに不安を感じている時だ からこそ、いのちに対する安心感を創りあげていきたい」ことあるごとにお話をされていました。その思いの中で、2011年10月18日、不活化ワクチンの導入を神奈川県が先進的に実施しました。市議会議員出身の私としては、ひどく荒っぽいやり方のようにも思えましたが、リーダーシップを発揮されて実現をされました。

その中での発言(2011年10月18日)は、

「日本はワクチン後進国。神奈川の子どもたちを危険にさらすわけにはいかない」「危険と分かっている生ワクチンを打てと言えるか」

というものでした。

2、つまり、ポリオ不活化ワクチンの導入の際には「危険と分かっている生ワクチンを打てと言えるか」と言い、昨日は、「1人が亡くなった時に何人に打って事故が起きたかという分母が日本では分からない。」「最近も新しく子宮頸(けい)がんワクチンをやってみたら、副反応事故が起きた、さあどうすると右往左往する今までの歴史が繰り返されようとしている」と(私の視点では)180度異なった御発言をされています。

近年の報道によると、子宮頸がんワクチンでは「止まらない全身痙攣」「運動機能喪失」「数が数えられない」といった副反応が確認されたとの事でありました。

3、我が家は共働きですので、長男3歳、長女6か月のワクチン接種は、妻と私のうち都合がつく方が、接種に連れて行きます。つい先日も、長男の日本脳炎ワクチンと長女の三種混合(DPT)ワクチンとBCGワクチンに私が連れて行きました。

ワクチン接種とは、病気に対する免疫をつけるために抗原物質(ワクチン)を投与すること。幼い子どもに親がどんな思いで、予防接種を受けさせているのか「知事には想像できていないのではないか」と疑いを持ちました。

私はいつも「これ打って、日本脳炎にかかったら・・・。半身不随になってしまったらどうしよう」という思いが脳裏によぎりつつ、子供を予防接種に連れて行っています。片手で持てるくらい小さな身体に沢山のワクチンを接種する時の何とも言えない気持ちを黒岩知事には理解してほしい。もちろん、私も行くリスクよりも行かないリスクのほうが高いと判断して、十分納得の上で連れて行っています。

閑話休題。知事就任前、厚生労働省の審議会・予防接種部会委員を務められていた黒岩知事は、予防接種について素人ではない思いたいのですが、私は「1人が亡くなった時に何人に打って事故が起きたかという分母が日本では分からない。それで海外のワクチンの多くが日本で使われていない。診療情報をオープンにし、分母が分かるよう透明性を高めなければ乗り越えていけない問題だ」とも取れる御発言には賛同しかねます。透明性を高めることは必要ですし、リスクがゼロのワクチンは存在しないという理屈もわかりますが、それじゃ、ポリオの時の「危険と分かっている生ワクチンを打てと言えるか」という知事の発言は何だったのかとなります。

難しい課題で、私自身も正解が見えていませんが、今後もしっかりと県民目線、親目線で、県政に励んで参ります。

4、

==接種一覧==
生後2か月から、B型肝炎ワクチン、ロタウイルスワクチン(経口)、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンを立て続けに接種し、生後3か月から、四種混合(DPT-IPV)・三種混合(DPT)ワクチン、不活化ポリオワクチン(IPV単独)、生後5か月から、BCGワクチン、1歳の誕生日すぐに、MRワクチン(麻しん風しん混合ワクチン)、その後すぐに、おたふくかぜワクチン、みずぼうそうワクチン(水痘ワクチン)、他にも、日本脳炎ワクチン、インフルエンザワクチン、HPV(子宮頸がん予防)ワクチン、A型肝炎ワクチンと16歳まで続きます。
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5、神奈川新聞の紙面引用(2013年6月13日と2011年10月18日)は以下の通りです。

==2013年6月13日==
知事 ワクチン副反応で持論、発言に議場ざわつく/神奈川新聞 2013年6月13日」:黒岩祐治知事は13日の県議会本会議で、欧米に比べて遅れているとされる日本のワクチン行政に対する持論を述べた。 知事は「副反応事故が起きるたびにメディアが大きく捉え、元気な子どもが死んじゃったんだ、と非常にエモーショナルに伝えることで裁判になったり、国が負けたりして、危ないことはやめておこうという歴史があった」と説明。その上で「1人が亡くなった時に何人に打って事故が起きたかという分母が日本では分からない。それで海外のワクチンの多くが日本で使われていない。診療情報をオープンにし、分母が分かるよう透明性を高めなければ乗り越えていけない問題だ」と指摘した。 さらに「最近も新しく子宮頸(けい)がんワクチンをやってみたら、副反応事故が起きた、さあどうすると右往左往する今までの歴史が繰り返されようとしている」とも述べ、ワクチンに対する認識を共有する重要性も強調した。 公明党の高橋稔氏(横浜市港南区)の代表質問の再質問に答えた。議場がざわつく場面もあった。 知事は就任前、厚生労働省の審議会の予防接種部会委員を務めていた。
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==2011年10月18日==
神奈川県がポリオ不活化ワクチン導入へ、黒岩知事は正当性を強調/神奈川新聞 2011年10月18日」: 乳幼児を対象としたポリオ(小児まひ)予防接種について県は18日、国内未承認の不活化ワクチンを希望者に提供する方針を正式に表明した。黒岩祐治知事は「日本はワクチン後進国。神奈川の子どもたちを危険にさらすわけにはいかない」などと述べ、生ワクチンによる副作用の危険性を指摘。不活化ワクチン導入の正当性を強調し、国に対し早期承認を求めていく姿勢も示した。 県が導入方針を固めた不活化ワクチン接種は、100万人に1・4人の割合で副作用があるとされる生ワクチンを不安視した接種控えの動きに対する「緊急避難的措置」。医師が海外から個人輸入する手法を取り、県内5カ所の保健所で希望者の自己負担(5千~6千円)による接種機会を設ける。健康被害が生じた際は補償対象外としている。 だが、県の方針をめぐり、小宮山洋子厚生労働相が同日午前、「予防接種行政上、好ましいことだとは思わない」と批判。「国民の不安をあおり、結果として全国的に生ワクチン接種を控える人が増える」とも指摘し、乳幼児全体の免疫力低下に懸念を示した。 これに対し黒岩知事は「危険と分かっている生ワクチンを打てと言えるか」などと反論。自身が国の審議会メンバーとして2年ほど前から問題提起してきたことを踏まえ、「国は対応の遅さを反省し、すぐに承認するべきだ。国がなんと言おうと神奈川は断固実施する」と、対決姿勢を鮮明にした。
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