月別アーカイブ: 2月 2012

神奈川県議会・県民企業常任委員会・質疑(1時間25分質疑に立ち質問継続のまま、延会)/県民企業部会・企業庁所管事項調査(視察)は積雪の為、中止/明日の委員会審査準備・打合せ/本日の県議会日程は、厚生常任委員会、商工労働常任委員会、建設常任委員会、文教常任委員会/厚木市議会において「厚木パークビル(旧パルコビル)の取得について」の議論

昨日は、神奈川県議会・県民企業常任委員会に委員として出席し質疑に立ちました。
/県民局・企業庁合同報告事項説明、その後、県民局所管の報告事項説明と議案説明の後、質疑が行われます。自民党の質疑(2時間40分)の後、私が民主党を代表して質疑に立ちました。昨日は、私が1時間25分質疑に立ち質問継続のまま、延会となりました。明日の県民企業常任委員会は、私の質疑から再会となる予定です。

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(昨日行われた私の質疑は、以下の言葉から始めました)
民主党の佐藤知一です。それでは、民主党かながわクラブ議員団を代表して、質問をさせて頂きます。
2月1日付で、水田理事が拉致問題と文化振興担当理事としてご就任をされました。当委員会の所管である拉致問題と文化振興に係る事業に黒岩知事が、担当理事を置かれたことは、一つの大きなメッセージとなっていると理解しています。そこで、担当されている財政難の神奈川フィルハーモニー管弦楽団の支援など文化振興、黒岩知事が新外交戦略として打ち出している留学生支援拠点整備や県ゆかりの外国人をネットワーク化する国際ファンクラブの結成ほか文化振興にかかわる施策を中心に質問をさせて頂きます。新総合計画や予算案が提出されておりますので、適宜その視点からも質問をさせて頂きます。
(以下、1時間20分の質問。次回にかけて継続中)
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/今議会に上程されている予算案では、神奈川県企業庁による「メガソーラー建設」が愛川町に予定されています。実は本日、総予算9億円以上となるメガソーラー建設予定地、宮ケ瀬ダム「水とエネルギー館」他、愛川町・清川村において企業庁所管事項調査(視察)を本日、県民企業部会メンバーと県議有志数名で行う予定となっておりました。しかしながら、既に積雪が確認されている為、中止となりました。
/県財務課主幹(企業庁・書記)、相模川水系広域ダム管理事務所長(国土交通省)、相模川水系広域ダム管理事務所広域水管理品質確保課長(国土交通省)、県総務課長、県発電課副課長(企業庁)ほか、所管事項調査(視察)のために準備をして頂いた職員の方々には、色々とお世話をおかけ致しました。

/本日は、明日の委員会質疑の為の準備と打合せ。また本日の県議会日程は、厚生常任委員会、商工労働常任委員会、建設常任委員会、文教常任委員会の審議が行われます。
/また、私の地元の厚木市議会では一般質問が行われています。厚木中心市街地にある「厚木パークビル(旧パルコビル)の取得」について、多くの議員が取り上げ、議論が交わされます。私も注目しています。

【写真】: 本日は県民企業部会・企業庁所管事項調査(視察)は積雪の為、中止となりました。
 

神奈川県議会・県民企業常任委員会の審査/早朝議会活動報告(通算1480日目)

本日は、神奈川県議会・県民企業常任委員会の審査が行われています。
/午前中、県民局・企業庁合同報告事項説明、その後、県民局所管の報告事項説明と議案説明の後、質疑が行われます。自民党の質疑の後、私が民主党を代表して質疑を行う予定となっております。今できる準備は万端です。この後、午後1時から、委員会再開です。乞うご期待。

/本日も子どもを保育園に送り届けてから、市内中心市街地交差点に立たせて頂き早朝議会活動報告を行いました。委員会審査と部会打ち合わせの都合上、時間は短めですが、本日で通算1480日目(延べ日数ではなく実数)となります。これまでも選挙の有無に係らず、駅頭や市内交差点で、可能な限り継続しています。

【写真】: 会議室(委員会室)。撮影は休憩中です。/神奈川県庁新庁舎。
 

明日の委員会質疑準備は万端/熱海から帰宅/熱海の旅館従業員寮/旅館建物火災の現場。昨日の熱海新聞一面トップ記事。火災現場特有の鼻を突く焦げたにおいが漂う。

本日、静岡県熱海市から、早めに戻り、タウンニュース原稿のチェックや明日の委員会審議の質問準備などを行いました。明日、県民企業常任委員会の審査を行います。午前中、県民局・企業庁合同報告事項説明、その後、県民局所管の報告事項説明と議案説明の後、質疑が行われます。自民党の質疑の後、私が民主党を代表して質疑を行う予定となっております。今できる準備は万端です。あとは、明日の説明などを受けて、質疑の内容を整えます。

/明後日は、企業庁に関わる審査の為の視察(清川村・愛川町)に行って参ります。愛川町に企業庁が作る予定のメガソーラー予定地他を6名の仲間たちと共にみて廻ります。3月1日は、自民党と民主党以外の会派からの質疑が午前中いっぱい行われた後、午後から、「神奈川県公文書館」の視察を行います。これは常任委員会視察で、超党派で行う公務視察です。

/本日は、一昨日夜間に発生した熱海市のJR熱海駅に近い老舗旅館の火災現場をみて参りました。この旅館従業員寮から出火した火災は、3時間以上にわたり炎上し、5棟、延べ床面積1113平方メートルを全焼しました。新聞報道によると当時、宿泊客約120人と従業員約30人がいたが、別の旅館に避難し無事だったとのことで、周辺の約260戸が一時停電したほか、消火作業中の消防団員1人が感電し軽傷を負ったのみに止まったそうです。私自身も現役の消防団員として活動しておりますが、火災現場特有の鼻を突く焦げたにおいが、今朝の現場にも強く漂っていました。現役の消防団員としても県議会議員としてもしっかりと安全安心の施策展開に務めて参ります。

【写真】: 熱海市の写真。梅の花が見頃です。鼻の下が伸びて見えるのは気のせいです。撮影はうちの妻で、「一人で行くと変なオジサンだから、せめて子どもを連れてきなさい」というアドバイスもありました。
/ミス熱海(第27代)は、向かって左が市川恵理さん。市川さんは親子二代でミス熱海。向かって右が高木菜水さん。神奈川県平塚市出身、母校はフェリス女学院大学(横浜市)。
    

【写真】: 熱海の旅館従業員寮/旅館建物火災の現場。昨日の熱海新聞一面トップ記事。火災現場特有の鼻を突く焦げたにおいが漂う。
  

南毛利地区公民館まつり(南毛利公民館)開会式典に来賓として出席/熱海市温泉イノベーション/第68回熱海梅園梅まつり

本日は午前中、南毛利地区公民館まつり(南毛利公民館)開会式典に来賓として出席させて頂いた後、家族と共に静岡県熱海市へ行って参ります。

/私は、慶応義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)として、「慶應義塾大学電子自治体開発・研究ラボラトリ」に所属し研究活動を行っています。同ラボでは、静岡県熱海市において「ICTを介して、企業活動や地域活動に有益な、熱海独自の情報やサービスを提供し、情報人口、交流人口、二地域居住人口、定住人口を拡大し、経済効果を創出を図る」研究活動を行っています。また、私の指導教授である武藤佳恭教授の慶應義塾大学武藤研究室としても「低温度差発電の実用化研究と事業展開」プロジェクトを手がけています。(熱海市・温泉イノベーション
/過日も私が主催した勉強会を県庁新庁舎の第一会議室にて行いましたが、その際も武藤佳恭教授にお越し頂き、温度差発電のデモをして頂きました。インターネットでは動画配信もされていますが、県下の市町議会議員もお招きし、実物を見て頂くことで理解も深まったとのことです。

/本日は、政務調査費を使用しての公務視察ではなく、妻と子どもを連れて、一泊でいく私事旅行です。ただし、前述のように静岡県熱海市での取り組みは、私にとっても県政と密接に関係しています。火曜日からの県民企業常任委員会での質疑に関係しますが、今回は、私は県民局所管の事務事業について質疑を行い、企業庁の所管する事務事業については、合原議員が担当します。既に打合せは行っておりますが、熱海で得た情報も共有しながら、質疑に活かして参ります。

/熱海では、「第68回熱海梅園梅まつり」に行って参ります。私の妻の実母は、彼女の幼少時に亡くなっています。梅花が好きだった亡き義母の遺言が、「梅の咲くころに梅の花を見て、私を思い出してくれれば嬉しい」というものだったそうです。私のブログでも(毎年この季節に)「梅の花を観に行った」というエントリが多くあるのは、その為です。今年は、梅の花の時期が少し遅かったそうで、3月4日までの予定だった「熱海梅園梅まつり」は、11日まで延長されました。今年も子どもを連れて廻らせて頂きます。

愛名高松山埋蔵文化財試掘調査結果検討会/新築マンションの見学会(マンション購入の予定はありません)/ツルネンマルテイ参議院議員・民主党参議院比例区第24総支部・ツルの会合同定期大会

本日は、ツルネン・マルテイ参議院議員の「民主党参議院比例区第24総支部・ツルの会合同定期大会」が行われました。国会内の「TPPを慎重に考える会」などで、ツルネン議員と共に活動をされている山田正彦衆議院議員(元農林水産大臣)による講演も予定され、私も来賓としてお招き頂きました。しかしながら、地元での「愛名高松山埋蔵文化財試掘調査結果検討会」等の予定が重複し、(本日は)地元を優先させて頂きました。横浜みなとみらい地区では、「かながわ消防団フェア」等のイベントも行われていたので、非常に迷いましたが、会場と時間の関係で、ツルネン・マルテイ参議院議員の定期大会は、祝電でお許し頂きました。

/本日午前中は、新築マンションの見学会に妻と子と共に行って参りました。マンション購入の予定はありませんが、建設業界で働く友人の誘いを受けてのものです。色々と勉強になりました。

/その後、ぼうさいの丘公園・管理棟研修室にて行われた「愛名高松山埋蔵文化財試掘調査結果検討会」に出席をさせて頂きました。厚木市では、市内の高松山が、前方後円墳である可能性が指摘されたことを受けて調査を行っています。今回は、その調査結果の報告と検討が行われました。今回、検討会会場となった「ぼうさいの丘公園」自体も「ホウダイヤマ1号墳」と言う古墳の上に立っています。「厚木市の高松山が前期の前方後円墳ではないか。可能性があるのであれば、きちんと調査をするべきである」と厚木市議会にて、初めて指摘をしたが、当時、市議会議員であった私でした。県議会議員となってからもしっかりと継続して、この問題にコミットして参ります。

【写真】: 本日行われた「愛名高松山埋蔵文化財試掘調査結果検討会」の様子。会場いっぱいお集り頂きました。
 

【写真】: 昨日行われた「2012年民主党神奈川県連・新春の集い」の様子。写真は、県連を代表して中締めの挨拶をした斉藤健夫県議、林文子横浜市長、黒岩祐治神奈川県知事。私は県議会の関係で、遅れての出席となりました為、輿石東・民主党幹事長と御挨拶することはできませんでした。毎年の事ですが、県警察による周辺警備もしっかりと行って頂きました。
    

【写真】: 弟から大阪の土産。B級・・・。他にも「生の和菓子」を頂きました。

民主党神奈川県総支部連合会『2012年・新春の集い』/神奈川県議会・第1回定例会(一般質問第3日目)/早朝議会活動報告(通算1479日目)/昨日の横浜中華街での食事会・意見交換会

本日は、神奈川県議会・第1回定例会(一般質問第3日目)です。ただ今、午前中の団会議を終え休憩中です。 /このあと、午後1時から一般質問が行われます。夜は、民主党神奈川県総支部連合会『2012年・新春の集い』(ロイヤルホール横浜)が行われます。私も県議会議員として出席をさせて頂く予定です。
/本日も子どもを保育園に送り届けてから、市内中心市街地交差点に立たせて頂き早朝議会活動報告を行いました。本日で通算1479日目(延べ日数ではなく実数)となります。これまでも選挙の有無に係らず、駅頭や市内交差点で、可能な限り継続しています。

/また、昨日は、慶應義塾大学弁論部の幹事長・副幹事長・総務幹事の3名が御挨拶に来られました。一昨日、役員改選が行われ、新年度幹事として、お越し頂いた次第です。県議会での執務を見学して頂いたのち、横浜中華街にて共に食事をとり、意見交換を行いました。

【写真】: 横浜中華街での食事会・意見交換会の様子と本日午前中の執務の様子。
 

神奈川県議会・第1回定例会(一般質問第2日目)/議会登庁前「あつぎロードギャラリー『厚木市文化協会美術会会員展』」を廻らせて頂きました/母校の後輩たち(慶応義塾大学弁論部)が県議会に遊びに来ます

本日は、神奈川県議会・第1回定例会(一般質問第2日目)です。ただ今、午前中の質疑を終え休憩中です。
/この後、民主党かながわクラブ議員団・団会議を経て、本会議が午後1時に再開します。(我が団からは)浦道健一議員が午後1時から、山下昌一朗議員が午後4時から登壇をされます。期待をしています。
/また、本日は議会登庁前、朝一番で「あつぎロードギャラリー『厚木市文化協会美術会会員展』」を廻らせて頂きました。 厚木市文化協会・美術会(呉地守一会長)によるこの会員展は、4月19日(火)まで開催されています。厚木市文化協会・美術会は会員数55人。会員展のほか、油絵初心者講習を開くなどの活動を行っています。期間中は日本画、油彩画、水彩画、陶芸、切り絵、押し花、工芸などおよそ40点が展示されています。(数字についてはタウンニュース記事より引用)

/本日は、この後、母校の後輩たち(慶応義塾大学弁論部)が県議会に遊びに来ます。本会議(山下昌一朗県議の一般質問を傍聴)終了後、議会控室・執務室等を見学し、その後、意見交換。夜は食事を共にして意見交換を行う予定です。

【写真】: ただ今休憩中。この後、団会議を経て、本会議は午後1時から再開します。

【写真】: 議会登庁前、「あつぎロードギャラリー『厚木市文化協会美術会会員展』」を廻らせて頂きました。様々な作品が展示されておりますので、お近くをお通りの際は、ぜひご覧になって下さい。
    

神奈川県議会・第1回定例会(一般質問第1日目)。本日は岸部都県議が午後1時から登壇をされます。/守谷製パン店のあんぱん(もりやのアンパン)

本日は、神奈川県議会・第1回定例会(一般質問第1日目)です。本日は、午前中の質疑を終え、(我が団からは)岸部都県議が、午後1時から登壇をされます。

/今議会において、私のミッションは、
1、県民企業常任委員会において、民主党を代表して質疑をするための準備。
2、プロジェクトチーム取りまとめ。
3、震災対策特別委員会において、民主党を代表して質疑をするための準備。
です。私も議会の議論に負けないように、しっかりと議論を重ね頑張ります。

【写真】: 本日の休憩時間。小田原選出の豊島きよし県議より、差し入れの『守谷製パン店のあんぱん』。有名な「もりやのアンパン」です。餡がぎっしり、美味しく頂きました。
 

「151回目の献血」献血は健康な方だけが出来る身近なボランティアです/名切文梨・厚木市議会議員より、電子メールを頂戴しました/本日の神奈川新聞記事「県議会が被災地視察へ」

本日、151回目の献血を行いました。実は、過日のタウンニュース記事(活動報告第79号)で、「献血回数 151回」と記載されたのは、150回の誤りでした。
/しかしながら、本日、「本厚木献血ルーム」に参りまして、151回目の献血(全血400ml)を行わせて頂きました所、受付の方々(複数の方々から)に過日のタウンニュース記事についてのお礼を言って頂きました。責任者の方からは「職員一同の励みにもなります。」との御言葉も頂きました。私の方こそ、日々のお仕事に感謝し、お礼を申し上げたい位であります。
/昨年の震災後は、「身近にできるボランティア」の一つとして、多くの方に献血をして頂きました。震災から一年が経つ現在は、また、献血される方が不足気味であると伺っています。皆さまにも是非、お近くの献血ルームに足を運んで頂きたいと思ってます。献血は、健康な方だけが出来るボランティアです。私も健康で生活できることに感謝しつつ、いつも献血を行っています。

【写真】: 本日で、献血回数151回目。16歳のころから、コツコツと献血を続けています。
  

/昨日の震災対策調査特別委員会にて決まった被災地視察が、神奈川新聞の記事になっていました。
記事では「県議会の各交渉会派は、黒岩祐治知事の受け入れ方針を支持する立場を表明している」とありますが、私の認識では、これは正しくありません。過日の民主党かながわクラブ議員団(民主党会派)の団会議においても、この事は確認されておりますし、今後も団として、意見交換の場を持つことや提案を行っていくこととしている所です。

/本日のブログ・エントリ(記事)をアップした所、早速、名切文梨・厚木市議会議員より、電子メールを頂戴しました。
名切議員よりお許しを頂き、以下に全文を引用します。
~(以下、名切文梨市議からのメール)~
ブログを拝見しました。ちょっとニュアンスが違うかなと思ってメールしました。
私は、ただ、神奈川県は受け入れるべきではないと言っているのではなく、瓦礫は、外に出してはいけないと言っているのです。原発事故が起こった時の大原則は、『人を移動(避難)させて、物を移動させず』であり、これは、世界の常識です。それに、陸前高田市長は、市内に瓦礫処理専門のプラントを作る事を、県に提案しています。
しかし、手続きだけで建設開始まで2年かかるとの理由で受け入れて貰えなかった事を、自身の著者『被災地の本当の話をしよう』で記されています。現場の声を聞かず、大原則の逆の方針を打ち出している事に加担する行為に繋がるので、神奈川県は受け入れないで欲しいと言っているのです。
そして、大原則通り、被災地の方々、特に、被曝の影響を受けやすい子どもや妊婦さん、これから子どもを持つ若い方々の避難を優先させて欲しいと言っているのです。国に方針を変えて欲しいと要望書を出しています。それまでは、私たち地方議員が、正しい判断をして、県民・市民を守らなければなりません。
それが、政権政党の公認を受けている私たちがやらなければならない事であり、責務だと思っています。
~(以上、引用終わり)~

震災瓦礫処理について、「プロセスを重視せず軽視し、結果も出せない」状況について考えてみた。

昨日の神奈川県議会本会議終了後、臨時に震災対策調査特別委員会が開かれ、来月、女川町(宮城県)、宮古市(岩手県)に震災瓦礫の処理状況等についての現地調査を行うことが正式に決まりました。私も特別委員会委員の一人として、再び現地へと行って参ります。
/本日も「焼却や埋め立てまで処理が進んだのは、21日現在で100万トン余りと、がれき全体の5%にとどまることが、環境省の調べでわかった」と報道されている通り、震災瓦礫の処理は遅々として進んでおらず、非常に大きな問題であります。

/先日、私の大学弁論部先輩でもある蒲田宏・仙台商工会議所会頭(七十七銀行代表取締役会長・東北経済連合会副会長・日本商工会議所副会頭)とお話をさせて頂いた際も震災瓦礫の受け入れについて、黒岩祐治・神奈川県知事が前向きに取組んでいることについて、感謝の言葉がありました。
/逆に名切文梨・厚木市議会議員をはじめとした受け入れ反対を表明する方からは「震災瓦礫は絶対に受け入れるべきではない。被災地支援の形は他にもあるはず。」との要望も頂き、先日の民主党かながわクラブ県議団・団会議でもこの旨、報告致しました。

/この様に震災瓦礫の受入れについては、賛否両論あります。そうした中、私が最も遺憾に思うのが「黒岩知事の軽い発言の数々」です。
/過日の神奈川新聞においても黒岩知事は「(2月17日)『前に出した提案は撤回せざるを得ない。同じことを繰り返しお願いすることはない』と述べる一方、『何らかの形で受け入れたいという思いは変わっていない。ほかの知恵を出さなければいけない』とも述べ、引き続き受け入れを模索する考えを示した」と報道されました。

/黒岩知事は、今議会の提案説明や本会議での答弁で「これまでは、ややもするとプロセスを大事にするあまり、結果を出すまでに時間がかかることがあった。しかし、私は、政策決定・実行にあたっては、スピード感を重視したい。結果にこだわり、速やかに結果を出す。(文末に引用掲載【参考資料1】)」と述べています。

/しかしながら、震災瓦礫の処理にあたっては、「プロセスを重視せず軽視し、結果も出せない」状況にあります。結果を出すどころか、かえって状況を悪化させています。状況を悪化させているというのは、結果として、県内3つの政令市の動きの足を引っ張っているということです。横須賀市に対しても巨大でタフな、しかも余計な仕事を新たに作ってしまいました。

/過日行われた「第46回神奈川県環境審議会」においても発言をさせて頂きましたが、現在、自治体はそれぞれ、血のにじむ努力を重ねて、ごみの広域処理を行っています。厚木市では、愛川町、清川村と共に「厚木愛甲環境施設組合(一部事務組合)」をつくり、「中間処理施設(ゴミ焼却場)は厚木市」「最終処分場(ゴミ埋立地)は清川村(その後、愛川町)」に作り、自域内処理の枠組みを作りました。最終処分場を作った際も清川村関係者の方々が、ギリギリの努力をして頂き、どうにか実現に到りました。
(私自身も厚木市議会議員時代、3期にわたって、厚木愛甲環境施設組合議会(一部事務組合議会)議員として働き、組合議会一般質問、厚木市議会等においても熱い議論を重ねて参りました。)

/神奈川県は、ごみの中間処理施設(焼却施設)を持っていません。ごみ処理・瓦礫処理については、唯一、最終処分場(横須賀市芦名地区産業廃棄物最終処分場)を持つのみです。
/つまり、「神奈川県で震災瓦礫を受け入れる=横須賀市芦名地区に埋め立てる」ということになります。瓦礫をそのまま持ち込み、生のまま埋め立てるのか、(先に受け入れを表明している)横浜・川崎・相模原の政令三市にて中間処理(焼却)をしたものを埋め立てるかのどちらかとなります。

/しかしながら、神奈川県が受け入れることは簡単ではありません。横須賀市芦名の最終処分場に震災瓦礫を受け入れるには、「県内の産業廃棄物に限定する」とした協定書があるために地元住民や横須賀市との協議をきちんと持ったうえで、合意を取り付けなければならないのです。これは、絶対条件です。
/私が遺憾に思うのは、こうした協定書があるにも拘らず、これを無視し、知事が奔放な発言を繰り返してきたことです。また、これを許してきた、二人の副知事、担当する理事者にも責任があります。現場を全く知らない知事ですから、責任はむしろ、副知事以下の理事者にあると言えるかもしれません。
/黒岩知事はブログの中で「神奈川県が一からスキームを作るのではなく、東京都とうまく連携してやれば、スムーズにいくだろうと感じました。」と述べていますが、「知事それは違います。神奈川ではスムーズにいきません。」と指摘してくれる職員が誰も居なかったことも驚きです。

/これまでの経緯(参考資料3)を簡単に後述しましたが、昨年5月17日の知事の発言をもって、横須賀に入り、協定書改定に向けた動きをしていれば、(受け入れの可否についての)結果はどうであれ、これほどまでに状況が悪化することはなかったはずです。「東京都で受け入れを行ったので、神奈川でも」と簡単にいかない事は、関係者なら誰でもわかることです。

/以上、非常に強い口調で述べましたが、ゴミ最終処分施設(埋立地)や中間処理施設(焼却場)の建設にあたっては、現場は本当に苦労をされます。私の地元の厚木市や清川村、愛川町も苦労に苦労を重ねてこの問題にあたっています。前々回の厚木市長選挙も厚木の中間処理施設建設問題(棚沢地区=のちに白紙撤回)が遠因となって、市長が交代しましたし、昨年11月もゴミ処理問題が原因で、小金井市長(東京都)が責任を取り辞職をされました。ゴミ処理の対応をめぐっては、自治体の担当職員が「(責任を取って)自ら命を絶つ」といった話を過去に何度か聞いたことがあります。それほどまでにクリティカルな問題であるわけです。
/「いのち」を大切にするという黒岩知事が、震災瓦礫受け入れに関して、軽い発言を繰り返される原因には、地元・現場に対する理解が足りないのではないかと私は考えています。ジャーナリストとしては通用しても、知事としては通用しません。

/また、ここでは詳細について触れませんが、今回の横須賀市芦名の地域周辺には、新たなゴミ中間処理施設の建設も予定されています。今回の知事の発言により、この計画にも影響があるとすれば、本当に問題です。ゴミ問題に係わってきた自治体議員としても遺憾に思います。重ねて言いますが、おそらく、横須賀市芦名の施設にかかわってこられた関係者の皆さん(含県職員)は、血の出るようなご努力をされてこられたものと思います。これと同じくらいの努力をされてはじめて、震災瓦礫の受け入れも議題に上がるのです。
/本当に被災地の方々のことを思って受け入れをしたいのだとすれば、少なくとも1年くらいはかけて、芦名に関係した県職員と共に現場に足を運び信頼関係を構築するべきだったのではないでしょうか。今の知事ならば「1年もかけられない。スピード重視だ。」との言葉もありそうですが、最初の受け入れ表明からは既に9か月が経っています。「現場にこそ真実あり」とは知事の言葉ですが、今回の震災瓦礫の一連の知事の行動と言動をみれば、私は知事の本気度を疑わしくみてしまいます。

/実は、今回の問題に関しては、一度しっかりと取り上げなければならないと考えていました。神奈川県環境審議会では、震災瓦礫に関しては、質疑出来る範囲の制約があるということもあり、満足な質疑が出来ず、意見表明に留まりました。県議会一般質問の出番は、半年以上待たなければなりませんし、現在の常任委員会は所管外です。唯一、質問のできそうな「震災対策調査特別委員会」においても、震災瓦礫受け入れの問題に対する質問は制約がありそうですが、ひるむことなく今後もしっかりと議論をして参ります。

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【参考資料1】:
黒岩知事は、2012年2月14日の知事提案説明(平成24年第1回定例会初日)にて、(最後に)以下のように述べています。
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最後になりましたが、今後の県の取組みの基本的姿勢についてです。今後、「いのち輝くマグネット神奈川」の実現に向けて、「かながわグランドデザイン」に沿った取組みを進めてまいります。これまでは、ややもするとプロセスを大事にするあまり、結果を出すまでに時間がかかることもありました。しかし、私は、政策決定・実行にあたっては、スピード感を重視したいと思っています。結果にこだわっていく、結果に向かって突き進んでいく、速やかに結果を出していく、こうした意識を強く持って取り組んでいきたいと考えております。/そうしたときに、キーワードとなるのは「クロス・ファンクション」、いわば部局横断的な取組みです。縦割りの枠を超えて、それぞれの局の機能を有機的に組み合わせ、知恵を出し合って県庁の力を結集し、「いのち輝くマグネット神奈川」の実現に向けて、速やかに、かつ、きちんと結果を出していきたいと考えています。(引用終わり)
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【参考資料2】:  「芦名最終処分場に存在する協定書(要約)」
芦名の最終処分場に関して言えばには、この最終処分場が作られるときに、県と地元芦名町内会との間で「協定書」が結ばれています。
1、最終処分場への持込みは、県内の産業廃棄物に限定すること。
2、持ち込む廃棄物も8種類に限定していること。
3、ダイオキシンや飛散アスベストは搬入しないこと。
4、協定書の内容をこえる提案をするには、協議と住民との合意が必要。
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【参考資料3】:  「これまでの経緯」
/黒岩知事は、昨年、2011年5月17日、記者会見で東日本大震災で発生した瓦れきなどの災害廃棄物について横須賀市芦名の処分場で受け入れる意向を表明しました。その後、昨年12月20日の県議会最終日の本会議で、被災地からの震災瓦礫を神奈川県として受け入れることを再表明しました。
/2012年2月17日「前に出した提案は撤回せざるを得ない。同じことを繰り返しお願いすることはない』と述べる一方、『何らかの形で受け入れたいという思いは変わっていない。ほかの知恵を出さなければいけない』とも述べ、引き続き受け入れを模索する考えを示した」(神奈川新聞)
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