月別アーカイブ: 3月 2021

日越大学合同学術研究会「コロナ禍における大学の変容」/東北大学(佐藤克美研究室)・フエ科学大学(ベトナム)共催 =4時間超の研究会となりました

昨晩は、家族で箱根に一泊し、午前9時30分から、東北大学(佐藤研究室)・フエ科学大学(ベトナム)共催  日越大学合同学術研究会「コロナ禍における大学の変容」にオンラインで参加をさせて頂きました。途中、箱根から車で帰宅し自宅で引き続き参加しました。近藤秀将特任教授のご配慮で、私も御挨拶と神奈川県の(ベトナムとの)取組みについて、説明する時間を頂戴しました。過日の予算委員会でのやり取りも交えて、報告をさせて頂きました。

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東北大学(佐藤克美研究室)・フエ科学大学(ベトナム)共催  日越大学合同学術研究会「コロナ禍における大学の変容」
Đại học Tohoku ( phòng nghiên cứu Sato ) hợp tác cùng trường Đại học Khoa Học Huế
Đồng tổ chức Hội hợp tác nghiên cứu về học thuật Đại học Nhật – Việt bàn về“ Sự thay đổi của sinh viên đại học trong đại dịch covid-19”
・ICT活用等教育手法の変化 ・大学の役割の変化 ・コロナ禍が留学生に与える影響 /教育学、情報通信学、社会学等の立場から、コロナ禍が日越両国大学教育に与える影響について研究発表する。
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9:30 開会挨拶 フエ科学大学特任教授 立教大学平和・コミュニティ研究機構特任研究員 行政書士法人KIS近藤法務事務所代表社員 近藤秀将
9:35 フエ科学大学VO THANH TUNG学長挨拶
9:45 東北大学佐藤克美准教授 挨拶
10:00 近藤秀將・フエ科学大学 『「移民教育」(Before Immigration Education )の理論と実践』  /Nguyễn Quang Gia Khánh・フエ科学大学情報通信学部学生 『選抜インターンシップ生としてのプレゼン』
10:50 レー・ティ・アイン・ダオ・東洋学部部長歴史学科 『コロナがベトナムの学生に与える影響について』
11:15 薄井洋子・東北学院大学 『4技能の習得を目指した 大学初年度英語教育の実践』
11:40 チャン・グエン・フォン博士・情報技術学科副学長 『コロナ禍パンデミック下のフエ科学大学における教授活動の適応』
12:05 佐藤克美・東北大学 『日本の近未来の教育』
12:30 番匠一雄 田園調布学園大学 『コロナ禍における田園調布学園大学のオンライン授業への取り組み』
12:55 統括 (さとう知一発言・報告)
13:20 閉会の挨拶 HUS人材開発機構副理事長 株式会社グランエトワール代表取締役 太田真平

※ 当初予定されていた日程は以上の通りですが、予定時間が延長となり、4時間を超えました。

本日は家族で 箱根小涌園のユネッサンへ

2,013年12月25日(結婚記念日)に家族で来て以来の箱根小涌園ユネッサンへ参りました。
ユネッサンは、新型コロナウイルス(COVID-19)防止対策を行い、3/27(土)~4/4(日)は完全予約制を導入しています。「環境衛生スーパーバイザー」を配置する等、衛生管理体制を整えているとのことです。

箱根のホテルに家族で一泊して帰りますが、翌朝は、午前9時半よりZOOM(国際)会議があります。最初出席し、その後、中抜けして、1時間後にまた戻る予定です。

ベトナム人技能実習生への支援

今回の予算委員会では、消防団への機材充実と防災、そして、ベトナム人技能実習生への支援を正面からとりあげました。テレビ放送ののち、たくさんの反響がありました。特に意見の多かったのが、ベトナム人技能実習生問題でした。

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コロナ禍、不当に解雇され、行き場を失った結果、犯罪に走る実習生もいます。借金を背負って来日し、不当に解雇されたあとの支援体制の髄弱さが露呈しました。国も地方もこの問題を自己責任に落とし込み、現状、目を背けています。日本の受け入れ実務を担う管理団体も中間搾取と批判を受けている。若いベトナム人技能実習生の安い労働力なくしては成り立たない農家も多い。労働搾取の温床とも言われている。受け入れ企業での暴力や暴言、残業代不払いの問題も極めて多く、労働基準監督署や機構は指導を強化するべきです。
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今回の質問で私は、まず、問題として県行政が認識すること。行政と繋がっていないベトナム人を先ずは、繋げることの必要を説きました。多文化共生の視点から、孤立させない取組、行政だけではない業(民間士業)とのつながりが必要とも考えています。私も仲間と共に動き出しました。

追記: 完全ボランティアで留学生を抱え込んで支援する取組みを行う団体が多くあります。これは、本当に大切だと思います。
ただ、私の問題意識の根幹は、困っているベトナム人と行政がつながるだけで、解決できることが沢山あり、現状、繋がっていない状況にあると言うことです。

つながる先は、行政だけじゃなくて、民間の行政書士(もちろん悪徳系じゃないほう)でもいい。行政だけでは解決できなくとも、民間士業とつながるきっかけもなく、絶望の中にいる在日のベトナム人も多くいます。

例えば、日本語ができて、日本の在留資格など法律にも少し知識がある在日ベトナム人スタッフにお手伝い頂いて、行政や士業と繋いでもらうだけでも、解決できる問題は多くあります。
私の取組みも士業にもお手伝い頂いての無料相談からはじめていますが、そこで解決できない問題もあるでしょう。そこから先は有料となり得ます。イメージとしては、在日ベトナム人版「法テラス」です。
あえて、ベトナム人に焦点を当てて、オンラインを活用すれば、費用対効果は極めて高いと思います。

過日も、県の国際課長と話しましたが、大学のベトナム人留学生と話していても、大学(の留学生事務局等)と繋がっているため、特に問題が出てきにくい。とも聞きました。実際はそうだと思います。
必要なのは、そうではない、研修生など、どこに相談していいかすら分からない在日ベトナム人の相談場所の確保です。相談することで、初めて問題解決につながるわけです。

本日は県議会に登庁し政務活動費収支報告事前チェック/厚木税務署に確定申告提出/夜は打合せとインド料理

本日も街宣活動⁉️ に行きたいところでしたが、朝から、県議会に登庁。長女を塾に送り届け、税務署に確定申告を提出(写真は無し)し、その足で、登庁しました。今年度の政務活動費の収支報告書もほぼ完成し、あとは、事務局のチェックを経て、提出し、公開となります。モットーは、明朗会計。写真で手にしているのは、私の議会活動報告ケンオウニュースの最新版です。議会定例会に合わせて、年4回発行しています。通常18万部作成・配布ですが、昨年12月号が24万9080部作成したので、今回の作成は、8万部のみの作成でした。コロナ禍に併せて、柔軟に配布部数も調整していますが、この部数でも、ほかの議員に比べたら多いほうだと思います。私の公式ブログでも公開しておりますし、ご希望の方は、お届け致します。

/夜は、高校時代の幼馴染みと友人のバングラデッシュ人がオーナーを務めるインド カレー「ターズ」で食事。本当はオーナーも交えての意見交換でしたが、仕事の都合で、本日は都合がつかず。でも、カレーは美味しかったです。二人で2テーブルの座席とソーシャルディスタンスをとっての食事です。ので、念のため。

午前中ZOOM会議2本/午後はワンオペ街宣を4時間30分・厚木市内全域で御用聞き街宣(2583日目)/夜もZOOM会議

本日の日程(今日の「さとう知一の一日」)
・午前8時~9時過ぎまで ZOOM会議(西岡さん主催の朝活オンライン交流会)~主催の西岡さんと佐藤のみ男性、他全員女性~
・午前10時~12時過ぎまで ZOOM会議(子育て議連・出産議員NW合同オンライン勉強会「コロナ禍のママサポート」) ~佐藤以外、参加者は全員女性~
・家族で昼食(クイックランチ)
・午後1時~午後5時半まで 御用聞き街宣
・午後6時 ロピアで食材の買い出し
・帰宅して 夕食・風呂
・午後8時~9時過ぎ ZOOM会議(政治塾OBOG会総会・世話人として参加) ~二名のみ女性、その他は全員男性~

本日は、3件のZOOM会議でした。それぞれ特徴がありますし、それぞれ、思い入れのある活動団体です。ZOOM会議とは言え、本当に勉強になる貴重な時間ですし、リアルであれば、本日のような「掛け持ち」もできません。オンラインとリアルでそれぞれ良い所と苦手な所がありますが、オンラインの良い所に目をやり、しっかりと活用していくことはコロナ禍、必要だと実感しています。
WHO(世界保健機構)とユニセフによる「母乳代用品の販売流通に関する国際規準」=通称「WHOコード」については、体験を交えながら、私なりの意見を開陳させて頂きましたが、今後も逃げてはいけない問題だと再認識しました。

また、午後1時から4時間半、街宣活動を行いました。Facebook上も「13時25分頃にイオン前を通られましたね」「七沢 小野橋のバァミャン辺りで すれ違いました、私は歩いていましたが」 「知一さんは気づかれていないと思います。小野橋の信号の所ですから、、あっ、聞いた声が って振り返ったら、あの車でした。毎日 お疲れ様です」 「本日、車をお見かけしました」「街宣車みましたよ。良く聞こえました‼️ 市民プール側」「お疲れ様です。桜ウォーク中、土手で街宣車を見かけました。遠くから手を振りましたが、残念ながら、気付かれずに過ぎ去りました。清水さんの畑の上と下で、立ち話をしている時でしたよ。」といった目撃情報から、「お疲れ様でございます!今日は見かけなかったですねー(笑)」という(連日見かけたのに)本日は見かけなかった情報まで、頂戴しました。また、差し入れを頂いたり、同級生に合って激励してもらったり、車や街頭からも多く手を付て頂きました。感謝です。

コロナ禍、平日毎朝、行っていた早朝議会活動報告もコロナ禍となり、自粛しています。 早朝議会活動を自粛する代わりに 所有する街宣車を用いての日中街宣(御用聞き街宣・ソーシャルディスタンス形式)を行っています。
現状、車中は密になるので、街宣カーには 運転手やウグイスを乗せず一人で運行しています。動画にもある通り、自分で運転席に座ってのワンオペレーション形式の街宣活動としています。日々の街頭演説活動は、市議時代から通算して 2583日目となります。
所有する街宣車を用いての日中街宣(御用聞き街宣・ソーシャルディスタンス形式)を行っています。議会広報のスタイルも文字通り、走りながら考えています。

本日午前中は zoomを使った政策勉強会/昨日のテレビ神奈川の放送、沢山のメッセージを頂戴しました。ありがとうございます。更に精進して、議会活動にあたります

本日午前中は、zoomを使った政策勉強会。
今日も部屋着で、私以外は、みなスーツにネクタイ。午後は、政務活動費提出書類作成(完了)。モットーは、明朗会計。本日昼休み、近くの公園に行くと桜が咲いていました。コロナ禍、満開のはずの桜も心なしか元気ない感じでした。

昨日のテレビ神奈川の放送、沢山のメッセージを頂戴しました。ありがとうございます。更に精進して、議会活動にあたります。
「テレビ出演お疲れさまでした。ベトナム人を応援したいとのこと。とても嬉しいです。私もベトナム旅行して好きな国です。ピンクシャツ素敵でした。また、聴覚障碍者の議員を応援の記事が掲載されているケンオウニュースも見て嬉しく思いました。手話ダンスを勉強しています。」「前回の選挙の際にも、情報の多言語化など外国人住民と共生を提案していましたし、議会発言内容には共感しました。」「ベトナムは、親日国で、外交面で、今まで目立ったトラブルになっていない分、叩かれるリスクが少ないです。なんで、ベトナムなのかという点にも、ちゃんとした説明がありましたし、知事が取り組んでいることを絡めて、ヨイショしながら、持ってきたのが、前向きな答えを引き出し易く良かったと思います。」「TV K見させていただきました。河川敷の防災 28日(日)三川合流に観光客の入込調査で1日詰めます。(雨で延期?)  昨年鮎祭りが無かったので、例年より草が伸びているんですね。ベトナムには、日産のC AD設計拠点があり、人的合流がかなりあります。日本の学校でベトナムの子供達が楽しく学べるといいんですが、言葉の壁など課題は多いと思います。」「歪んだ見方ではなく、本質的な話しでは、ベトナムに限らず、各国とも大変です。ネパール人留学生が日本で多々自殺しています。研修生、実習生、留学生にしろ、騙すように日本に連れてくる斡旋業者があり、田畑などの土地を売ったり、親戚中から借金をして、希望を抱いて日本に来て、現実に絶望し、精神的に支えるコミュニティーもなく、孤立し、鬱状態などになって、自殺する人が多いと聞きます。」「テレビ見ましたよ。頑張って下さい」「テレビ放送、拝見しました。いつも通り、通る声で素敵でした。」

WordPressのブログとっても使いにくくなった/来月の鎌倉市議選は中沢克之元市議と久坂くにえ鎌倉市議会議長を応援します

WordPressのブログ仕様が変わりましたが、これまで旧スタイルでの編集が可能であったのですが、昨日からそれもできなくなり、とても使いにくくなりました。(旧エディターClassic Editor選択もサポート終了)
極めてシンプルな動作性が気に入って使っていたのに 勝手に仕様変更されると本当に困ります。

閑話休題。
来月の鎌倉市議選は中沢克之元市議と久坂くにえ鎌倉市議会議長を応援します。昨晩は、県議会終了後、その足で鎌倉に入り、それぞれの事務所を廻らせて頂き、メッセージをお届けしました。あえて連絡をせず、久坂事務所にお伺いし投函(また来ます)。中沢さんは、ご本人がいらっしゃるということで、しばし、お話をさせて頂きました。

中沢克之 元鎌倉市議は、私と違って風貌は凛々しくカッコいい。そして、表に出す政策もいつも凛々しくてカッコいい中沢さん。「近寄りがたいのかな?」そんな中沢さんのイメージも、お付き合いしていくうちにイメージとは180度異なり、シャイで人を大切にする方だとわかります。

2年前、敗退した私の市長選挙とその後の県議選時も、後援会の集まりに併せて、わざわざ厚木までお越し頂きました。中沢克之さんは、シャイで不器用ですから、今まで表にしてこなかった一面があります。中沢さんは、シングル ファザーとして、男手一つで 娘さんたち2人を17年間育ててきました。当時3才だった下の娘さんも、今年やっと新成人となり、今は大学生。昨晩も父親を心配して、バイト帰りに事務所に顔出しされていました。私もご挨拶をさせて頂きましたが、とても素直なお子さんでした。鎌倉市議会議長まで務めた中沢さんでしたが、前回の選挙は、当落戦に絡むまで至らず落選となりました。(厳しい言い方でごめんなさい)「子ども達が成人するまでは、家庭の事は政治活動に持ち込まない」という中沢克之さんの想いは立派でした。下のお子さんも立派な成人となり「そろそろ これまでのご苦労を自らの口でお話しされてもいいのではないか。」昨晩は、そんな話を友人としてさせて頂きました。シングルファザーにとって、仕事をしながら子供を育てるのはとても大変なことです。仕事と育児や家事との両立に対する不安の中で過ごしてきた17年間は、中沢さんの経験として、市政の中で政策に活かしていくべきだとお伝えしました。

一人で子供を育てているいわゆる「一人親世帯」のうち、シングルファザーと子供という父子世帯は全体の約15%という割合です。シングルマザー同様、シングルファザーだからこそのご苦労も多かったと思います。コロナ禍、生活が厳しい市民の気持ちを誰より理解し、寄り添ってあげることができるのは、実は、中沢さんだということに鎌倉市民が気づけば、再選も見えてくると思っています。重ねて言いますが、男手一つで、17年間娘さんたちを育て上げ、立派に成人させた中沢さんは、それだけですごいと思ってしまいます。私にもできるかどうかはわかりません。これまでの17年間の想いをぶちまけて、市政への捲土重来を強く期待しています。

一方の久坂くにえ市議会議長。
超党派議員で構成される「出産議員ネットワーク」「子育て議員連盟」のメンバーとして、様々な活動を共にしてきました。久坂くにえ議員については、また、あらためて記します。

本日は地元厚木のさとう知一事務所で執務・対応/予算委員会総括質疑テレビ放送で私の質問も放映

本日は、地元厚木のさとう知一事務所で 執務。
年度末人事異動の関係で、厚木警察署 警備課(新任)の方や地域の方々にお越し頂き、ご挨拶をさせて頂きました。本日は、予算委員会総括質疑で、私の質問の様子も放送されました。

さて、与野党の女性議員インタビュー記事を本日見かけました。野党側として出ていたのが、議連活動などで お世話になっている 伊藤たかえ国民民主党副代表でした。(さとうは無所属議員)
「普通の暮らしを知る人が政治家に」は、とても賛同できます。

私たち夫婦も共働きですし、スーパーでの食材の買い出しは、7:3か、8:2の割合で私のほうが多いです。家庭での料理の回数割合もそんな感じです。
私も政治の世界に長い間(地方議会に18年くらい)身を置いていますが、スーパーでの食材の買い出しは、政治と生活が直接つながっているような感覚がしてとても好きです。
子どもと一緒に出かけることで気づくこともたくさんあります。長男が未就学児だったちょうど5年前の話ですが、ひらがなの読めるようになった長男を連れて電車に乗った時の話。電車の中の案内表示(次は、○○駅という表示)が「漢字と英語(ローマ字)標記のみで読めない。ひらがながあれば僕も読めるのに。」と指摘していました。厚木市内からも市外の私立小学校に電車で通う子供たちも少なからずいたり、知的障害をもつ方々も一人で電車を利用したりします。障害のある人もない人も共に暮らすインクルーシブ(包括的)な視点から、行政運営も進んでいる中にあっては、改善を求めるべき事案でした。

この時(5年前の3月10日)は、長男を連れて登庁し、予算委員会を傍聴しました。神奈川県議会は、未成年でも傍聴することができますが、(未成年者、特に未就学児の傍聴は)あまり多くはありません。数日前に議会事務局に確認したうえで、理事にも事前にお伝えし、(子どもと共に)傍聴を行いました。本日は 予算委員会総括質疑のテレビ放映がなされ、私の質問もノーカットで無事に放送されました。長女は興味深く見てくれていましたが、本日の放送でこの時のことを思い出しました。

令和3年3月25日 県議会本会議 賛成討論(原稿) 県政会 池田 東一郎

令和3年3月25日  県議会本会議 賛成討論   県政会 池田 東一郎

〇 私は、県政会神奈川県議会議員団を代表し、本定例会に提案された日程第2の諸議案に関する所管常任委員会審査結果に対して、賛成の立場から討論を行います。
1 はじめに、県政の最重要課題である新型コロナウイルス感染症対策について申し上げます。昨年12月から猛威をふるった新型コロナウイルス感染症の第3波は、年始からの緊急事態宣言の発出と県民の皆様のご協力、そして何より、医療従事者の皆様の懸命のご尽力により、落ち着きを見せて来てはおりますが、変異株の出現もあり、第4波の到来を予想する専門家もあり、依然として予断を許さぬ状況が続いています。しかし、新規感染者数が比較的落ち着いている、今だからこそ、真剣にこの感染症と向き合い、将来への備えを万全にすべきです。新型コロナウイルス感染症の今後を見据えた保健所の即応体制の整備については、去る2月17日に我が会派代表質問で、楠議員より、昨年6月に厚生労働省から出された通知に基づく、保健所の即応体制整備の計画を、本県は未だ策定していないことを指摘させて頂きました。知事からは、この計画の策定を「速やかに進める」とのご答弁を頂きましたが、1か月以上経過した今日現在、いまだ策定されてはおりません。

我が会派の代表質問で、知事は、昨年12月からの第3波について、推計をはるかに上回る感染者数となったとご答弁されていますが、昨年夏の時点で、本県における最大の新規感染者数を何人と推計していたかというと、1日あたり167人です。1日あたり新規感染者167人の医療体制、保健所の体制で、今年始めには1日900人を超えるような感染者数となり、本県は医療崩壊寸前の事態となったのです。これは、想定外とも言えますが、見通しが甘かったと言えなくもありません。
今こそ、1日1000人、2000人といった新規感染者数を現実的なものとして想定し、我が会派指摘の計画策定を含めて、確固たる保健所即応体制・医療提供体制を速やかに構築するよう要望致します。
同じく、2月17日の我が会派代表質問で取り上げた新型コロナウイルス対応の改正特別措置法等の施行に係る事業主等への要請等については、楠議員の指摘を踏まえ、3月9日に営業時間の短縮要請に応じない横浜、川崎など県内計73の飲食店に、特別措置法に基づく要請文書を送るなど、適切な対応をして頂いていることは評価致します。

しかし、この時短要請に応じた飲食店に支払われる協力金については、2月8日から申請が始まった第5弾の交付が、3月19日現在で申請数の4割に留まっており、申請から支給まで1か月以上かかる事例が多数見られることは大いに反省すべきです。この時短協力金の1日も早い支給に、全力を挙げて頂くよう要望致します。新型コロナウイルス感染症対策の重要な財源であります、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金については、昨年12月1日の我が会派代表質問で、さとう知一議員より国からの交付額に不足額があることを指摘し、これを踏まえて、今定例会に必要な基金条例を提案して頂いたことは評価致します。

引き続き、地方創生臨時交付金等を充分活用し、効果的な感染症対策を速やかに進めて頂くよう要望致します。かながわ新型コロナウイルス感染症医療・福祉応援基金については、非常に多くの県民の皆様からの善意を頂いておりますが、関係部局が、連携し、県民の皆様の感謝や応援の気持ちが医療従事者の皆様にしっかりと伝わるよう、充分に配慮、工夫しながら事業を実施して頂き、コロナとの闘いに寄与するものにして頂くよう要望致します。
県内市町村立小中学校におけるオンライン授業の実施については、新型コロナウイルス感染症の収束がなかなか見通せない中で、非常に優先順位の高い政策と考えます。新型コロナウイルスに感染したり、濃厚接触者や新型コロナ感染症疑いで学校を休まざるを得ない児童生徒の学習権を保障するのは憲法26条の要請です。
県内市町村立小中学校において、授業ライブ配信などオンライン授業がすみやかにあまねく実施されるよう、引き続きのご尽力を要望致します。

2 次に、新型コロナウイルス感染症対策以外の、県政の重要課題について、何点か申し上げます。
東京2020オリンピック・パラリンピックの開催については、本県もオリンピック開催県として、県民と共に総力戦でコロナと向き合う必要があります。テニスの全豪オープンをはじめ、諸外国も含めた大規模スポーツイベントの感染症対策を充分に参考にし、課題と教訓を得ながら、東京2020大会が、安心・安全のもと、最初から最後まで滞りなく開催されるよう弛みない取組みを重ねて頂くことを強く要望致します。
かながわSDGsパートナーについては、SDGsの目標年次である2030年まで10年を切り、今後は、県民がSDGsを知っている、聞いたことがある、から一歩進んで、SDGsのゴールに向けて具体的な行動をしている、という状況に変えなければならないと考えます。民間からSDGsの輪が更に広がるよう取組んで頂くと同時に、県内市町村のSDGsの取組みとも連携しながら、来年度SDGsについてはどこをゴールにするのか明確にして頂くよう要望致します。

企業と連携した未病の普及啓発については、コロナ禍での運動不足やストレスなどによる県民の健康の悪化が懸念されており、心身の健康についての意識が高まっていることからも、今こそ未病の普及啓発は必要であり、財政状況の良し悪しに関わらず進めるべきと考えます。そうした中では、民間企業と連携した取組みは大変意義深いものと考えますので、引き続き積極的な取組みを進めて頂くよう要望致します。行政手続き等における押印の見直しについては、新型コロナウイルス感染症を契機として、国を中心に全国的に進められており、行政のデジタル化に向けた大きな1歩になると考えます。行政手続きにおける県民の負担を軽減し利便性を図るという、「県民のため」という視点を忘れず、行政サービスの向上へと繋がる方向で、取組んで頂くよう要望致します。

河川敷の火災予防の環境整備については、河川敷は放置すれば草木が生い茂り、安全面で様々な問題が生じます。コロナ禍、冬であっても河川敷ではバーベキューの方が大変多くいる中で、燃えやすい箇所の環境整備について、河川堤防の環境整備に準じて、自治会ほか地元有志の皆様とも連携した対応を、県の責任で進めるよう要望致します。 

村岡新駅の設置については、新駅設置に向けた歴史は古く、昭和60年に国鉄湘南貨物駅が廃止されたことを契機に、地元自治町内会連合会から新駅設置の請願が出され、その時の市議会では全会一致で採択されていました。そこから足掛け35年でようやく実現のめどが見えました。新駅誕生はまさに湘南地区の新たな経済拠点の発掘に繋がりますので、引き続き丁寧な説明を行いながら進めて頂くよう要望致します。

企業庁のスマートメーター導入促進事業については、今後の水道事業経営の効率化を図る意味で意義深いだけではなく、時間ごとの水道使用量の実態もつぶさに把握でき、今までとは比較にならないビッグデータを手に入れることに繋がります。そういった意味においても将来性のある施策でありますので、積極的に導入を進めるよう要望致します。水道管路の耐震化については、県民生活や社会経済活動を支えるライフラインの役割を担う水道管路の耐震性確保は急務であります。特に被災により、大規模断水に繫がる基幹管路の耐震化は、被害を最小限にとどめるためにも着実に取組んで頂くよう要望致します。

かながわスマートエネルギー推進計画については、今後の都市間競争はスマートシティ構想の優劣によって判断されるようになると考えます。都市マスタープランで位置づけられているスマートシティを創り上げていく上で、スマートエネルギーの導入やAIを使った交通システム、自動運転システムなどは非常に重要な施策です。本県がスマートシティ先進県となれるよう、こうした取組みを積極的に進めて頂くよう要望致します。

外国籍県民も暮らしやすい環境づくりはじめ、国際関係事業については、コロナ禍であるからこそ必要とされる事務事業も多くあると認識しています。外国籍県民に寄り添った施策の推進が今ほど求められている時はありません。特に、ベトナム人研修生制度における中間搾取の問題をはじめ、神奈川県だからこそできる解決策の実践を要望致します。
来年2022年の NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のテレビ放映については、観光立て直しの視点からは、非常に大きな経済効果が見込まれると承知しております。「鎌倉殿の13人」に関わる外国人観光客、どういった国の方々を想定するかをはじめ、せっかく付加価値の高いコンテンツが提供されるのでありますので、現段階から情報収集と分析に丁寧に取組んで頂き、必要な対策を適時適切に取られるよう要望致します。

津久井やまゆり園及び芹が谷やまゆり園の指定管理者の指定については、指定管理者外部評価委員会から、かながわ共同会に対し厳しい指摘がある中、再度、指定管理者候補として選定したことについては、県民の理解が得られるのかどうか疑問が残ります。これだけ、事件や不適切な案件が繰り返し、繰り返し発生している中でありますので、かながわ共同会に対しては、不適切事案を二度と生まぬよう毅然とした指導をされることを強く要望致します。 

3 最後に、特別支援教育について申し上げます。
特別支援教育については、今年度に続き来年度予算についても、特別支援学校高等部生徒のスクールバス乗車をはじめとする通学支援に対策を講じて頂いたことには感謝申し上げます。しかしながら、小中高を通して通学支援のニーズはまだまだ高いことが、神奈川県手をつなぐ育成会がこのほどまとめたアンケート調査では明らかになっています。スクールバスの利便性向上や通学支援員の増員など引き続き手厚い通学支援策を講じて頂くよう要望致します。また、必要な時に適切な相談を受け合理的配慮を求めることは、障害者差別解消法に規定される、障がい者やそのご家族の大切な権利です。特別支援教育の隅々まで、この合理的配慮の精神が行き渡るよう丁寧な取組みを要望致します。
更に、みんなの教室については、インクルーシブ教育の一環として一層の推進を期待するところですが、様々な課題も指摘されています。課題は課題としてしっかりと受け止め、的確に対応されるよう要望致します。そして、今後の本県特別支援教育の指針となる、かながわ特別支援教育推進指針については、以上の点も踏まえて充分に検討し、素案の記述を更に充実するよう要望致します。

〇 以上、意見・要望を申し上げ賛成討論と致します。 ご清聴誠に有難うございました。    以上

私の予算委員会の提案が 形になりました/本日記者発表

私の予算委員会の提案が、形になりました。本日、記者発表されました。

2-1、 予算委員会総括質疑
次に、ベトナムとの交流と共生の取組みについて 伺います。
厚生労働省、2020年10月末現在の外国人雇用届け出状況によれば、ベトナム人労働者が、最も増加率が高く、また、全体の25.7%を占め、国籍別で、中国を抜いて、トップとなりました。本県においても「ベトナムフェスタin神奈川」及び「KANAGAWA FESTIVAL in HANOI」を継続して開催する等、多分野における両地域の交流を深めています。

Q1、(国際文化観光局)
県立地球市民かながわプラザ「あーすぷらざ」においては、外国籍県民も含めた県民を対象に 多言語により外国人教育相談が行われています。私は、教育こそが次世代を創ると考え、取り組んで参りました。他の言語同様、ベトナム語での相談も行うべきと考えますが、いかがでしょうか。